カウンセリングのすすめ

心理カウンセラー小林宏の散文

愛着障害

愛着障害とはどのようなものでしょうか。

幼少期に不適切な養育を受けた子どもは、安心感や愛情が満たされないため、親子の愛着(アタッチメント)がうまく築けなくなることがあります。

自己肯定感を持てず、幼児期以降に大人や友だちとの交流、心のコントロールに問題を起こしてしまいます。

これを愛着障害といい、反応性アタッチメント障害と脱抑制型対人交流障害に分類されます。

不適切な養育とは、虐待や育児放棄だけではなく、育児より仕事に時間をとられるお母さんの場合にもあてはまります。
 
●反応性アタッチメント障害とはどのようなものでしょうか。

これは、うれしさや楽しさの表現が少なく、つらいときや甘えたいときも素直に甘えられず、人のやさしさに嫌がる態度を見せます。相手に無関心で用心深く、信頼しないなど人との交流や気持ちの反応の少なさがあり、一見すると発達障害自閉スペクトラム症ASD)のような症状を示します。説明のつかないイライラや悲しみ、不安など心のコントロールに問題もみられます。

大人になってからも、相手と気持ちのつながりをうまく結べずにバランスのよい人間関係が築けなかったり、心が不安定になったり、ストレスが身体に出やすかったりといった、社会性や対人関係に困難のある状態がでてきます。これも幼少期の不適切な親子関係や養育に起因していると考えられます。

 

女性の社会進出は賛成ですが、幼児にとっては育児より優先される経済活動も社会貢献もないのです。
f:id:counseling-susume:20210202171502j:image